チンチラのための移動用キャリー選びで優先したこと
今年もやってきたお盆休み。
暑い中のお出かけは望ましくないとわかりながらも、ティモを連れて今年も実家に帰省します。
夏のお出かけは今年で2回目か。。
ティモを連れてお出かけの準備に取り掛かろう。。
目次
チンチラのティモの移動用キャリー
こちらは、ティモが愛用しているキャリー。
先代のときから使っていた商品で、三晃商会さんの「ライトキャリー」という商品です。
デザインは至ってシンプル。何の飾り気もなければ、オシャレでもありません。
チンチラのティモの移動用キャリーとして三晃商会ライトキャリーを選んだ理由
小動物用品を取扱うショップでどんなキャリーが販売されているか覗いてみると、布製やプラスチック製、籐製など色々な商品が販売されています。
デザインがかわいいもの、便利なもの、などなど色々なものがあって、選び方は人それぞれですが、私は何を優先にして選んだのかというと・・?
「通気性」と「キャリーに慣れさせることができるかどうか」です。
高温多湿に全く適応できないチンチラにとって、風の通る通気性がよい環境にしてあげることは、ケージのみならずキャリーでも大切なんじゃないかと思っています。
先日、災害時の同行避難のことを考えながらサイト検索をしていると、LEOMINALさんのサイトで、GRAMPというリュック型ペットキャリーをみつけました。
http://leonimal.aisocial.jp/products/gramp/
この商品を見つけたときは、何て素晴らしい商品なんだーー!!と衝撃を受けました。
飼い主とペットとがいつ体験するかわからない「災害」を想定して設計されているGRAMP。
移動時にはリュックになり、避難先で過ごすことを想定してケージに拡張する機能を備えています。
素材はポリエステルなので、強度を強化するためにPVC(塩化ビニル)コーティングしてあるとはいうものの、チンチラの丈夫な歯には負けてしまう可能性を考えると、諦めざるを得ませんでしたが、
災害時でもペットを思いやれるリュックというのは、日常でも居心地の良い空間にできるのではないかと考えた
という、細やかな気遣いが商品の細部にまで至っていて、とっても感銘を受けました。
私が何故、ライトキャリーの通気性について語るのに、LEOMIMALさんのGRAMPのことを取り上げているのかというと、GRAMPの商品説明の中でとても興味深い記述を見つけたからです。
それは、GRAMPの内気温と外気温を比較した試験結果についての内容で、
【夏場の利用について】
夏場を想定した環境で、GRAMPの内気温と外気温を比較したところ、内気温が外気温よりも約5℃も高いという結果でした。
【冬場の利用について】
冬場を想定した環境で、GRAMPの内気温と外気温を比較したところ、内気温が外気温よりも約1℃高いという結果でした。
(試験機関) 一般社団法人ボーゲン
(試験項目) 温度測定
(試験方法) 提出された試料の内側側面に熱電対温度センサーを取り付け、0℃の環境下に設定した恒温恒湿器の中に入れ、その後の温度変化を10分毎に60分間測定する。その後、恒温恒湿器の環境が30℃、70%RHになるよう設定し、30℃、70%RHに達するまでの温度変化を2分毎に測定し、さらに環境が安定してからの温度変化を10分毎60分間測定する。同時に恒温恒湿器内の湿度も測定する。なお、ブランクとして熱電対温度センサーを試料にいれていないものを恒温恒湿器の中に入れ、同様に測定を行う。
と書かれていました。
このような試験内容や結果についても書かれているキャリーを見たことがなかったので、色んな角度から状況を想定して試験も行ってくれているLEOMIMALさんはとっても素敵だなぁと思いました。
キャリーの内側と外側で発生する温度差はGRAMPだけが特別なのではなくて、差はあれどどのキャリーにもいえることなんだと思いました。
そうなると、できるだけ温度差を小さくできるものを選んだほうが、チンチラにとって過ごしやすい環境で移動できてよいんだと思います。
キャリー内の温度を上昇させないためには、空気の循環をよくしてあげることが一番です。
そう考えたら、「通気性がよい」キャリーを選んであげることって、とっても大切なんじゃないかなぁ~と思います。
続いてもう一つ。
「キャリーに慣れさせてあげることができるかどうか」のポイントは、「出入り口の位置」と大きく関係していると思います。
理想的なのは、自分の意思でキャリーに入ってくれることです。
キャリーがトンネルのように側面に出入り口がついていて、キャリー内にチンチラにとってお気に入りな環境になっていれば、自分から入っていってくれます。
例えば、部屋んぽエリアで遊ぶ一つの場所として置いておいて、中にはお気に入りのかじり木をレイアウトしたりおもちゃを入れたり・・と興味をそそるレイアウトにしておくと、普段から中に入って遊んでくれたりします。
移動中以外にも片付けるのではなくてそばに置いておきます。
そうすると、キャリーの中は安全だとわかっているので、自分からすすんでキャリーの中に入って過ごしたりもします。
少しずつ、少しずつ、キャリーを身近な存在にできるように、色んな工夫ができたのも出入り口が側面についていたからこそです。
緊急時に連れて避難するときのことを考えても、慣れているキャリーの方が不安をちょっとでも和らげてあげられると思うので、キャリーの中を過ごしやすい環境にしてあげることはとっても重要だと思います。
さらに、例えば病院に連れて行って、獣医さんに診察してもらうときには、獣医さんがキャリーから取り出すことがしやすいタイプがよいです。
そうなると、キャリーの天井面が開閉タイプになっていれば、上から両手で抱っこして取り出すことができます。
天井面にも開閉口がついていたほうが、「あってよかった~」と思う機会があるはずです。
まとめると、出入口は側面と天井面の2か所についている、2Wayタイプがよいと思います。
ティモの意思と、獣医さんや飼い主の意思。
基本はティモの意思を尊重してあげられる、場合によっては獣医さんや飼い主の意思を優先することもできる、2Wayタイプの良いところだと思います。
ただ、三晃商会 ライトキャリーの場合、天井全体が大きく開閉してしまうので、いきなり飛び出す危険があったり、ちょっと手を入れてなでなでしたりしにくいのが使いにくいところではありますが、通気性がよいことも含めると仕方ないかな~と思っています。
三晃商会 ライトキャリーのデメリットは?
通気性がよいというメリットの反面、ティモからしてみたら姿が丸見えで、外の様子が丸わかりすぎて、そのまま持って移動されるのでは不安でいっぱいになってしまうと思います。
さらに、ライトキャリーだけで持って移動するには、持ち手は天井面の真ん中についているだけなので、結構歩きづらいです。
解決策として
姿を丸見えにせず、かつ運びやすくするために、肩からかけられるバッグがあると便利です。
こちらはティモのキャリーバッグです。
小岩ペットさんで購入した旧タイプで、現在のタイプは上部にメッシュ生地のカバー付きです。
一見、せっかく通気性のよいキャリーなのに、バッグの生地に覆われて通気性が悪くなってしまうようにも感じられますが、暑い季節ならキャリーとバッグの間に保冷剤を挟んだり、歩いて移動するとき以外にはバッグの生地をたるませてキャリーとの間に空間を広げ、空気が流れやすくすることもできるので、それほど問題には感じていません。
探してみると、ライトキャリーなどのハードタイプのキャリーが入るオリジナルバッグを販売しているショップもちょこちょことありました。
例えば・・
チンチラのための移動用キャリー選びで一番優先するのは、「かわいい」とか「持ち運びしやすい」とかではなくて、「チンチラにとっての快適さ」だと思います。
キャリーがオシャレではなくたって、まぁまぁ重量があったって、肩から掛けやすいバッグとか、存分にかわいい布地を使って作られたバックを選ぶことで、「かわいい」と「持ち運びしやすい」という理由もカバーできるんじゃないかと思います。
ティモの移動用キャリー内のレイアウトについては、チンチラのティモのための移動用キャリーレイアウトの記事で書いています。
三晃商会ライトキャリーの内寸法や重さ、金網の間隔の大きさなどの詳細は、チンチラのティモの移動用「三晃商会ライトキャリー」を徹底分析でまとめていますので、そちらもご参考頂けたらな~と思います。
チンチラのティモのための移動用キャリーレイアウト チンチラのティモの移動用「三晃商会ライトキャリー」を徹底分析 |
