チンチラの室温飼育管理にベビー用品の「デジタル温湿度計 メリー」が使いやすい!
チンチラにとって、エアコンを使った室温管理が欠かせない季節。
私は除湿機とエアコンと両方併用して、チンチラのティモのための湿度対策と暑さ対策を行っています。
そんな中で、チンチラの飼育で欠かせないのが「温湿度計」なのですが、ティモをお迎えしてから約2年半の間に2回も買い替えていて、現在使用している温湿度計が3代目になります。
3代目となるティモの温湿度計はベビー用品として販売されていたものなのですが、チンチラの飼育に理想的な温湿度計の条件を全て満たしていて、さらに快適表示機能がとってもわかりやすくて使いやすいです。
温湿度計を購入する機会が訪れたらとってもオススメできる商品だと思うので、ティモの3代目の温湿度計「ノア精密 デジタル温湿度計 メリー」を紹介したいと思います。
チンチラのティモをお迎えするために初めて温湿度計を選んだときの条件
「温湿度計」は、チンチラをお迎えする際に必ず揃えてほしいアイテムの一つです。
室温管理が欠かせないチンチラにとって、「今の飼育環境で大丈夫かな?」と判断するためにも必要なものなので、しっかりとしたものを選びたい。
私がティモをお迎えするために用意した温湿度計は、チンチラをお迎えするために準備したものリストの中でも紹介しているのですが、「温湿度計」を選んだときの条件を、
ケージ壁面に引っ掛けられる仕様になっている | |
温度と湿度の最高/最低のメモリー機能がついている | |
文字が大きくて見やすい |
と紹介しました。
販売されている温湿度計は沢山あるので簡単に見つけられそうだな~と思ったら、意外にも3つの条件をすべて満たすものはそんなに多くありません。
条件1:ケージ壁面に引っ掛けられること
まず一つ目のポイントである、「ケージに引っ掛けられる仕様になっている」という条件。
なぜそう思うかというと、ケージに引っ掛けるのが一番チンチラの居る環境に近い場所で測定できるという理由もありますが、チンチラケージの傍で使いたいというだけではなくて、動物病院に連れていくなどおでかけ時には取り外してキャリーバックに取り付けて持ち歩きたいからです。
販売されている温湿度計をみてみると、「 壁掛け / マグネット / 置きスタンド 」の3つの使い方ができるというものは沢山ありますが、壁掛け=ケージに引っ掛けられるとはいかないところが選べる温湿度計を減らす原因になってしまっています。
一般的に「壁掛け用フック付」と書かれているものは、温湿度計の裏面に下記イメージ図の左のように「だるま穴」が設けられていて、ビスやフックなどの突起部分に引っ掛けられるようになっています。
ケージ壁面に取り付けられて、かつ移動時にも使用できる、チンチラ飼育に理想的な温湿度計は、右のように輪になって開いている部分があって、ナスカンやカードリングなどを通して好きなところに引っ掛けられるタイプです。
条件2:温度と湿度の最高/最低メモリー機能付き
そして、もう一つ大切なポイントが温度と湿度の最高/最低メモリー機能がついているかどうかです。
温湿度計を確認した時点では問題なくても、自分が傍にいないときにもっと過ごしにくい環境になってしまっている場合もあります。
そんな時にメモリー機能がついていれば、一定期間の中で最高で室温がどのくらいまで高くなってしまったのか、湿度はどれくらいだったのか、逆に低くなるとどのくらいまで下がっているのかなどがわかるので、どのような対策をとったらよいのかを判断する材料としてとっても重要な情報を得ることができます。
最高/最低の表示切替ボタンは表面についている方がよい
さらに贅沢をいえば、切替ボタンの位置にもこだわりたいです。
温湿度計は、通常は現在の温度・湿度が表示されていて、切替ボタンを押したときだけ最高/最低の温度・湿度が表示されます。
商品によってどこに切替ボタンがついているのかもまちまちで、正面についているものもあれば、裏面についているものもあるし、側面についているものもあります。
片手でパッと押すことができるのが一番使いやすいので、正面についているのが一番使いやすく、裏面についているものは使いづらいと思います。
条件3:文字が大きくて見やすい
そしてもう一つ。どうしても・・という条件ではないかもしれませんが、文字は大きくて見やすいほうがよいと思います。
例えば、外出時にもスマートフォンで様子を確認できるように・・と後からカメラを購入した場合でも、チンチラの様子だけではなくて、温湿度計に表示された室温と湿度も確認できてよかったと思える場面が必ずあると思います。
文字が小さい方がデザイン性がよいとかいうこともあるかもしれないけれど、求めているのはチンチラの安全を守るための温湿度計なのだから、ダサくってもデカ文字の方が断然よいです。
ティモをお迎えするために選んだ温湿度計 「SMARTEK」 と、2代目の「mondi」
ティモをお迎えした時に用意した初代の温湿度計、SMARTEK。
文字は大きいとはいえませんが、「ケージ壁面に引っ掛けて使いたい」「温度と湿度の最高/最低メモリー機能付き」のどちらの条件も満たしている商品です。
2年弱で故障してしまい買い替えた2代目の温湿度計がmondiなのですが、こちらは約8ヶ月使用した後に不具合が生じました。
温湿度計の寿命ってそれくらいなのかな?とも思ったのですが、もっと高品質な温湿度計はないものかと探すきっかけになりました。
初代と2代目の温湿度計のことをちょっと書いておきたいと思います。
初代:SMARTEK 温湿度計
こちらはティモをお迎えした時に用意していた温湿度計です。
利用させて頂いたのは江戸川区にある小岩ペットさん。
購入された方が簡単にケージに引っ掛けられるように・・と、ナスカンをプレゼントしてくれるとっても良心的なお店です。
文字は大きいとはいえませんが、「ケージ壁面に引っ掛けられる」「最高・最低のメモリー機能」の最低限求める機能はどちらも備わっています。
温度・湿度の最高・最低の表示切替ボタンはそれぞれ別についていて、CLEARボタンも含めて全て正面についています。温度と湿度の最高値・最低値は自動的に記録され、CLEARボタンを押すことでリセットされるタイプです。
電池を交換したりして1年10ヶ月程愛用していましたが、正しく温度が表示されなくなってしまい、電池を交換しても直らなかったので買い替えることになりました。
2代目:mondi Mini THERMO-HYGROMETER
そして、チンチラのティモ用の2代目の温湿度計として購入したのが、カナダの MONDI PRODUCTS の「Mini Thermo-Hygrometer」です。
こちらは、苗などを育てるためのミニグリーンハウス用の温湿度計で、背面には2か所の突起がついていて、付属されている穴あけ器具を使って栽培用ドームのボディに取付ができるというもの。
パッケージには、” 日本の優れた部品構成技術から作られている “と書かれています。
文字が大きく、温度と湿度の最高値・最低値のメモリー機能もついていて、引っ掛けるためのフックもついているので、チンチラ飼育用にも使えると思って購入しました。
温度・湿度の最高/最低値の表示切替ボタンは正面左側に、リセットボタンは右側についています。
実際に使ってみると、フックにナスカンを引っ掛けることはできてもボディが細長いので傾いてしまったり、背面の2か所の突起がケージ内側に入り込んでしまい、いたずらの対象になってしまうなどのデメリットがありました。
電源のオンオフ機能もついているのですが、使い続けているうちに最高と最低の表記が逆になってしまったり不具合が生じ始めて、約8ヶ月で買い替えることになりました。
3代目となる現在のチンチラのティモ用の温湿度計:「デジタル温湿度計 メリー」
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(メーカー廃番:在庫限り) |
幅:89 高:69 厚:19mm 推奨電池:単4形アルカリ乾電池×21 表示温度範囲:-9.9℃~+50℃ 表示湿度範囲:20%~99% 温度精度:±2℃(-9.9℃~+50℃の範囲内) 湿度精度:±7%(常温時、20%~99%の範囲内) 最小表示:温度 / 0.1℃ 湿度 / 1%RH 温度表示 湿度表示 最高/最低温度湿度メモリー・表示機能(過去24時間以内) 快適表示 注意表示 ライトボタン スタンド収納型 マジックテープ式のストラップ付 |
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Amazon |
こちらがティモの現在の温湿度計、ノア精密株式会社の「デジタル温湿度計 メリー」です。
ずっしりとした肉厚ボディに、温度と湿度の同時表示がされている上には矢印がついていて、温度と湿度のバランスで [ さむい ] ~ [ かいてき ] ~ [ あつい ] を判断して矢印が動きます。
「ケージ壁面に引っ掛けられる」「温度と湿度の最高/最低メモリー機能」、どちらの条件も満たしていますが、過去に使用していたSMARTEKやmondiと異なるのは、温度と湿度の最高/最低メモリーは過去24時間以内の記録が表示されるということ。
リセットボタンを押すまで記録され続けるタイプと違って、こちらは過去24時間以内での最高/最低値に限って記録してくれます。
リセットボタンがついている方がいいのかな~?とも思ったのですが、実際に使い始めてみて全く問題と感じることなく使用できています。
「デジタル温湿度計 メリー」に買い替えてよかった~と思うこと
「デジタル温湿度計 メリー」を使い始めてみて、ティモの室温管理がとってもしやすくなりました。買い替えてよかった~と思うポイントを紹介します。
ストラップ用の掛け穴の安定感がバツグン
「デジタル温湿度計 メリー」には、ベビーカーやベビーベッドなどに取り付けられるようにストラップ用掛け穴が開いていて、マジックテープタイプのストラップが付属されています。
マジックテープタイプのストラップだといたずらされてしまう可能性が高いので、私は文房具のカードリングを代用しています。
ストラップ用の掛け穴は幅16mmでカードリングの太さは約2mmくらいなので、ケージ壁面に引っ掛けたときに左右に傾いたりするんじゃないかなぁ・・と思ったら、全く傾くこともなく安定感がバツグンによいです。
きっと、19mmの肉厚なボディが安定感を増す効果を担っているんだと思います。
カードリングは文房具箱にあった内径38mmのものを使ったのですが、大きさもちょうどよかったです。ナスカンよりも取り外すのが簡単で、キャリーバッグに付け替えるのも楽チンなので気に入っています。
単4形乾電池の安心感
そして、選ぶポイントとしてこれも重要だったな・・と思うのが、電池の種類です。
最初に使っていた「SMARTEK」も2代目として使っていた「mondi」も、電池はボタン電池 LR44で1個必要でしたが、「デジタル温湿度計 メリー」は、単4形乾電池が2個必要です。
ボタン電池だと販売していないコンビニもありそうですが、乾電池だったらほぼ100%販売されていると思います。
電池寿命についても取扱説明書にしっかりと約12ヶ月と記載されていて(アルカリ乾電池を推奨)、かつ、電池がなくなっても簡単に入手できるというのも安心感があります。
快適表示(カラーバロメーター)の矢印がとってもわかりやすい
「デジタルオン湿度計 メリー」には、乾燥 / 高湿 / カビ・ダニ / かぜ / 熱中症の5つの項目を注意マークでお知らせする注意表示機能と、現在の快適状態を [さむい] ~ [かいてき] ~ [あつい] の間でカラーバロメーターで表示する快適表示機能が備わっています。
どちらも温度と湿度の数値から計算式に基づいて表示されるものですが、カラーバロメーターを用いた快適表示機能が、室内環境がチンチラにとって耐えられる範囲内なのかどうかを判断する目安として活用でき、矢印で表示されるので一目瞭然でとってもわかりやすいです。
チンチラの適温は何℃?理想的な温度と適応できる温度、熱射病の危険性のある温度について調べてみた の記事の中で、チンチラにとって理想的な環境温度と適応できる温度は違うよというお話をしているのですが、そのカギを握っているのが湿度です。
チンチラは高温多湿に全く適応できず、理想湿度は30~40%です。
湿度を理想湿度に保てれば適応できる温度は上がりますが、湿度が高い場合は温度を理想環境温度に近づけてあげる必要があります。
「デジタル温湿度計 メリー」の快適表示機能のカラーバロメーターの計算式のもとになっているのは、人間が感じる蒸し暑さを表す不快指数です。
人間は汗をかくことで皮膚表面についた汗が蒸発する際に気化熱を奪い体温調整を行っていますが、湿度が高い状態になると汗が蒸発しにくくなるので「蒸し暑い」と感じ、不快に感じます。
チンチラは汗もかけないし、人間よりももっともっと高温多湿に耐えられないわけだから、人間が「不快」と感じることのない環境を保つことが最低限必要だということになります。
人間が不快に感じる環境に陥ってしまったら、チンチラにとってはもっともっと不快に感じる環境で我慢させられていると判断してよいんだと思います。
私はティモの部屋の室温設定を22℃にして、隣接するリビングに除湿機を置いて空気を循環させて湿度対策をしていますが、それでもチンチラケージの掃除をしている間に室温が上がったり、天候によって湿度が70%を超えてしまったりすることもあります。
そんな時には快適表示機能の矢印がびょんと [あつい] の方向に傾くので気が付きやすく、掃除の間はもっと室温設定を下げたり・・と1日の中でも調整をするようになりました。
きっと、快適表示機能が矢印だからこそわかりやすかったんだろうな~、SMARTEKみたいに小さな顔マークアイコンだったら気が付かなかっただろうな~と思います。
さらに、ティモのチンチラケージに引っ掛けている状態で離れたキッチンから眺めると、温度や湿度の数値までは読み取れませんが矢印の向きが快適になっているかあついに近づいているかは認識することができます。
購入するときには全く求めていた機能ではなかったけれど、とっても便利です。
「デジタル温湿度計 メリー」の快適表示機能(カラーバロメーター)が、「温湿度計をメリーに買い替えてよかった~」と思える一番のポイントです。
まとめ
「デジタル温湿度計 メリー」を3代目として購入してみて、よりチンチラ飼育に使いやすい温湿度計に出会えたな~と感じています。
ティモをお迎えするために用意した温湿度計 SMARTEKも、買い替えて使用していた mondi も、使っているときは特に不満もなく使っていましたが、「デジタル温湿度計 メリー」を使い始めてみて、電池も選ぶポイントとして大切だし、快適表示のバロメーターもついていて便利だな~と実感しているので、チンチラ飼育に理想的な温湿度計を選ぶポイントを改めてまとめると、
ケージ壁面に引っ掛けられる仕様になっている | |
温度と湿度の最高/最低のメモリー機能がついている | |
文字が大きくて見やすい | |
入手しやすい電池を使用している | |
現在の温度と湿度のバランスから快適か否かを表示する「矢印タイプ」の快適表示バロメーター付き |
となるかな?と思います。
引き続き、愛用していきたいな~と思います。
2019.10 追記
久しぶりにノア精密さんのオフィシャルサイトを拝見してみると、 デジタル温湿度計メリーの商品紹介ページに『廃番』と表記されているのを発見しました。
2019年10月3日現在、楽天市場内のショップさんでは既に販売終了されていて、amazonでは残り11個と表示されていました。チンチラ飼育の室温管理にとても理想的な温湿度計だと思うので廃番となってしまったことがとても残念で、予備にもう一つ購入しました。もっとパワーアップして新発売してほしいと願っています。