チンチラのための安全で安心・快適なケージのレイアウトを考える
チンチラのティモをお迎えすることが決まった2014年12月。ティモをお迎えするために用意したアイテムをずらっと並べて、これから始まるティモとの生活の準備にとりかかりました。
チンチラをお迎えするために準備したものリストの記事で紹介した、ティモをお迎えするために揃えたものを使ってケージのレイアウトを考えたのですが、住まいは小さいけれど、それは私たち人間が住む「住まいづくり」と考え方は同じだなぁと思いました。
安全で安心できて、快適な住まい。
私たち人間は自由に出かけたりできるけれど、これから迎えるチンチラは24時間365日その住まいで暮らすわけだから、より一層お気に入りな空間にしてあげないといけないな~と思いました。
ティモのケージのレイアウトを考えたときのことを振り返って、心掛けたこと、注意したことなどを順序に沿ってまとめました。
今回紹介するのは、2017年2月のティモのチンチラケージのレイアウトなので、チンチラをお迎えするために準備したものリストで紹介したアイテムから変更しているものも含まれます。
ティモのチンチラケージは、「カワイ コンフォート60 ハイルーフタイプ」で、タワーとアーチルーフを重ねたケージなので、お使いになるケージのメーカーや大きさによっては参考にしづらいところもあるかと思いますが、イメージづくりの参考になれたらいいな~と思います。
チンチラのためのケージのレイアウトは「住まいづくり」そのもの
チンチラのためのケージのレイアウトを始める前のイメージトレーニング。
これから始めようとしているチンチラのためのケージレイアウトは、マイホームを建物の骨格の状態で購入して、間取りや設備を自分たちで自由に考えて決めることができる、『スケルトンハウスの住まいづくり』に似ています。
決まっているのは住まいの広さと玄関だけ。
階段はどこにしようかな~とか、寝室はどうしようかな~とか、自分たちがその空間に一生暮らすことをイメージしながら一つ一つ決めていくと思います。
チンチラのケージのレイアウトを考えるのも全く同じです。
「まずはこんな感じにして、後でまた変えればいっか。」なんて思わずに、24時間365日ず~っと暮らし続けることになるチンチラの一生をイメージしながら考えてあげましょう。
ケージのレイアウトの大枠は一度決めたら変更しない
きっとお迎えされるチンチラの心の中は、不安でいっぱいです。
一時的に預けられたのか、一生暮らす場所となるのか、ココにいる人間は何者なのか・・。怖くて怖くてたまらないと思います。
そんな中で一番最初にチンチラの味方になってくれるのが、チンチラケージです。
「ここに居る時間は安全だ。今日はぐっすり眠れた。怖い思いもしなかった。」と、一つ一つ安心のもとを積み重ねて、徐々に徐々に環境を受け入れていきます。
ケージのレイアウトもそのひとつです。
ステージを登って安心して休むことができる巣箱・ハウスへ到着し、遊んだり食事をするために降りてくる。
移動の距離や高低差も体で覚えて、次第に感覚で行き来できるようになります。
感覚で行き来できるようになるということは弱い立場の動物にとってとっても重要なことで、「怖い!」と思ったときに一目散に安全な巣箱・ハウスに逃げることができる環境にいるということが大きな安心のもとになります。
だけど、ケージのレイアウトを変えてしまったらどうなるでしょう?
せっかく積み重ねてきた安心のもとが一旦ばらされて、もう一度始めから積み重ね直さないといけません。
既に体で感覚として覚えてしまっているので大きな違和感となってストレスとなり、さらにステージを踏み外してしまうなどの危険性もあります。
もちろん、何が何でも変更してはいけないというわけではなくて、様子をみて移動しづらそうにしていたり危険だなと思うようなことがあった場合には、速やかに改善してあげたほうがよいですし、アイテムを交換するなども変更は問題ないと思います。
ケージレイアウトの大枠となる間取りや動線を変えてしまうような変更はしないで済むように、チンチラケージで一生暮らすチンチラをいっぱいイメージして取り組んであげましょう。
安全で安心、快適。チンチラのためのケージレイアウトのポイント
チンチラのケージレイアウトを考える際に一番大切なことは、「安全」であることは言うまでもありません。
そして、「ここにいる時間は絶対に安全だ!」と確信できる「安心」な空間にすること。
さらに、24時間365日そこに暮らすチンチラにとって居心地がよく「快適」な空間にすること。
私は、ケージのレイアウトを考えるときに、この3つのポイントを意識して、「これは安全かな?」「こうしてあげたほうが安心できるかな?」などと一つ一つ考えながら決めていきました。
具体的には、
高低差をつけるためのステージは、高い位置のステージから低い位置のステージへと下りてくる際の動線を意識して、必ず低い位置のステージの方が広くて安定した着地面になるように配置する | |
ステージを複数つける場合の高低差の間隔はほぼ均等になるようにする | |
ステージの配置は直線上ではなく、螺旋を描くように配置していく |
体全体を隠せるように、入口が狭くて中が広い巣箱・ハウスを用意する | |
高い位置からチンチラケージの中が丸見えにならないように、ケージの屋根に工夫をする | |
非常食ともなるように、チモシー製のアイテムをレイアウトの中に含ませる |
活動と休息の時間帯で過ごす空間が分けられるようにし、時間によって過ごし方に変化がつけられるようにする | |
チンチラの特徴である跳躍力を活かせるように、ステージを配置して立体的なレイアウトにする | |
思いっきり運動できるようにホイール回し車をつける | |
自由に齧ったり引っ張ったりしてストレス発散できるように、かじり木をつける |
ティモのチンチラケージをレイアウトしたときの順序
それでは、実際にティモのチンチラケージをレイアウトしたときのことを振り返りながら紹介していきたいと思います。
ケージのレイアウトの順序は、必ずレイアウトしたいアイテムの中で、他に動かしようのない大きなアイテムから優先してレイアウトしていきます。
こちらはティモのチンチラケージを図面にしたものです。
ティモのケージは「カワイ コンフォート60 ハイルーフタイプ」に「スーパーケージ60 タワー」を重ね、屋根を「コンフォート60用 アーチルーフ」に変えた三層吹き抜けのケージで、全長は1200mmあります。
ティモをお迎えしたときは生後6ヶ月で、体重は約360gありました。
生後6ヶ月なら大丈夫とは断定できませんが、ティモの場合はお迎えしたときからこのケージでレイアウトも変更していませんが、ステージを踏み外したり怪我をしたというようなことは一度もありません。
でも、ティモの場合は大丈夫だったというだけで、どんな子でも皆大丈夫だよとはいえません。
年齢や性格によっても適したケージレイアウトは変わってくると思うので、ティモのケージレイアウトはひとつの参考としていただき、もしも幼い子をお迎えする場合なら最初はケージの低い高さの部分だけでレイアウトをして徐々にステージを足していくなど、様子をみながら調整してあげてほしいなと思います。
土台となる床敷きを敷いて全体の高さを測る
まず一番最初に、ケージに付属の金属製のすのこの上に乗せる床敷きを用意します。
チンチラにとって理想的なケージの床環境について考えるの記事で紹介しているのですが、私は付属された金属製のすのこを直接の床材にしたくなかったので、ホームセンターで購入したシナ版画板の裏面に衝撃を和らげるためのゴムスポンジを貼りつけたものを土台となる床敷きにして、その上に汚れを受けるためのシナ判画板をもう一枚重ねてケージの床敷きにしています。
床敷きは毎回必ずケージにレイアウトするアイテムで動かしようのないものなので、一番最初にケージに入れてレイアウトが可能な全体の高さを把握します。
最も大きなアイテムのレイアウト場所を決めた上で、全体を「生活空間」と「くつろぎ空間」の上下2つに分ける
ケージにレイアウトする中で大きなアイテムは、レイアウトできる場所がかなり限定されます。かつ、他に動かしようのないアイテムにあたるので、最初にレイアウトする場所を決めましょう。
ティモの場合は、ホイール回し車が最も大きなアイテムになり、レイアウトできる場所は最も安定した床面を着地面にするため、1Fのケージ壁面の3面のどれかしか選べません。
ホイール回し車で走っている様子がキッチンやリビングからも見えるように、向かって右側にレイアウトして、上下に十分に空きをとった上で、2Fのメインフロアとして選んだ「カワイ ウッドフロアー W」の取付位置を決めました。
空間を上下に大きく2つに分けることで、退屈になりがちなケージで過ごす時間に変化をもたらすことができ、時間帯だけでなく気分によっても過ごし方を選べるようになります。
住宅でいうと、1Fは玄関から入ってキッチンやダイニング、リビングなどの生活空間、2Fは寝室や子供部屋などのプライベートなくつろぎ空間のイメージです。
生活空間とくつろぎ空間に分けるステージは、2Fのくつろぎの空間の床面となるので、大きくて安定したステージがおすすめです。
私は、「カワイ コンフォート60」シリーズに適合するステージの中から「カワイ ウッドフロアーW」を選びましたが、他にも2Fのメインフロアに選べるな~と思うステージもあります。
なお、ケージのメーカーによって適合するステージは異なるので注意が必要です。
カワイ コンフォート60 適合ステージ
チンチラケージとして「三晃商会 イージーホーム60 ハイメッシュ」を選ばれている場合には、イージーホーム用のステージを選びましょう。
三晃商会 イージーホームハイメッシュ 適合ステージ
1Fの生活空間から2Fのくつろぎ空間までの「動線」として階段となるようにステージを取り付ける
次に、1Fの生活空間から2Fのくつろぎ空間までのつなぐ階段となるように、ステージを取り付けていきます。
選んだのは、チンチラハウスことSBSコーポレーションさんのオリジナル商品、「ログステージ」と「ポプラステージ」です。
気を付けたことは、
上から下に向かっていくほど、より大きくて広い着地面になるようにする | |
移動動線は、真っすぐ一直線ではなくできるだけ円を描くように、螺旋状になるように設置する |
の2つです。
住宅の階段でも、1Fから2Fへと一直線に続く階段よりも、途中に踊り場があり折り返すように登っていく階段の方が安心感があるのと同じイメージで、低い位置のステージをより大きくて安定感があるものにしておけば、下りてくるときにはしっかりと支えてくれるし、上るときにつまずいてしまったとしても下の面が広ければ着地することができます。
巣箱・ハウスを「睡眠用」と「遊び用」と複数個配置する
続いて、巣箱・ハウスをレイアウトします。
チンチラにとって理想的な巣箱・ハウスを選ぶポイントの記事でも触れているのですが、巣箱・ハウスは安心して眠れるための睡眠(休息)用と、遊び用と複数個用意してあげてほしいと思います。
住宅でイメージすると、巣箱・ハウスはプライベートな空間です。
何故複数個必要かというと、目的が異なり、一つは「安心して眠ることができる睡眠用」としての主寝室の役割、もう一方は「自由に過ごすことができる遊び用」としての個室の役割です。
睡眠用の巣箱は、屋根があって体全体を隠すことができ、周囲を気にせずに安心して過ごすことができるつくりになっているもの。遊び用の巣箱は、素材を変えたり巣箱自体を齧ることができるなど遊び心を加えて選んでもいいんじゃないかな~と思います。
私は、睡眠用の巣箱として、入口が狭く室内が広い「SBSコーポレーション オリジナル 円筒巣箱」、遊び用の巣箱として、横になって寝ることもでき床材のチモシーを齧って引っ張ったり、おもちゃを持ち込んで遊ぶにも十分な広さがある「カワイ フルハウス」を選びました。
レイアウトのポイントとしては、
高低差をつけ、高い位置と低い位置とそれぞれにレイアウトできるようにする | |
安心して眠れる睡眠用の巣箱を優先してレイアウト高さを決める |
ことかなぁ?と思います。
ティモのチンチラケージにも、できれば生活空間の1Fとくつろぎ空間の2Fとそれぞれに巣箱・ハウスを設置してあげたかったのですが、1Fの生活空間には砂浴びボックスを入れてあげたかったのでスペースが足りませんでした。
そんな中、ティモは1Fの生活空間で休みたくなったときにはどうしているのかというと、ホイール回し車の上をベッド代わりにして休んでいます。
最初は想定していなかったけれど、ゆらゆら揺れたり、ひんやりと冷たかったりと、遊び用の巣箱代わりになってくれているようです。
チンチラが皆そうとは断言できませんが、チンチラは高さのある場所で過ごすのが好きな傾向があると感じています。
巣箱・ハウスとしては睡眠用に選んだものを一番お気に入りになってくれるのが理想的だと思うので、睡眠用の巣箱を優先して高い位置にレイアウトしてあげるといいんじゃないかな~と思います。
ケージの内と外とのコミュニケーションの役割も兼ねて巣箱の出入り口にステージを配置する
続いて、巣箱・ハウスの出入り口にステージを配置します。
気を付けるポイントとしては、巣箱・ハウスに入りやすい高さにレイアウトしてあげることですが、もしも用意したケージの正面に小窓がついているタイプなら、是非この小窓をうまく利用して、巣箱・ハウスへと出入りするためのステージであるだけでなく、ケージの内と外をつなぐコミュニケーションのための場にできるようにレイアウトできるといいなぁと思います。
販売されているケージには正面に出入り口以外にも小窓がついているタイプとそうではないタイプがあって、例えば「三晃商会 イージーホーム60 ハイメッシュ」には高い位置に小窓がついていますが、ティモが利用している「カワイ コンフォート60」の場合は高い位置に小窓がついていません。
「カワイ コンフォート60」は、正面に小窓が2つついている「スーパーケージ60 タワー」を重ねることで高い位置に小窓を追加することが出来ます。
「カワイ コンフォート60 ハイルーフタイプ」の上に、「カワイ スーパーケージ60 タワー」を重ねたティモのチンチラケージの小窓は、写真のピンク色の線で囲んだ部分です。
巣箱・ハウスに出入りするのにちょうどよく、ケージ正面の小窓から顔を覗かせることもできる高さに「SBSコーポレーション ポプラステージ」を取り付けました。
「カワイ フルハウス」には開口部が2ヶ所あるので、どちらからも入れるように側面には「三晃商会 木製チンチラステージ」をつけました。
こちらは、最初は「カワイ フルハウス」の開口部の下端に合せて配置していたのですが、寒さ対策でヒーターを乗せるために「カワイ フルハウス」をやや下方向に調整したことでステージの方が高くなってしまいました。
ステージも下方向に調整しようか迷いましたが、移動動線と高さをティモが感覚で覚えて移動しているだろうなぁ~と思って変更しませんでした。
ティモは、ステージによって開口部の視界が遮られたことがかえって嬉しかったみたいで、ぴょっこり顔を覗かせて両手をのせて眺めてみたり、ステージの下に顔を隠して横になって寝てみたりと楽しんでいます。
給水ボトル・牧草ポットを取り付ける
ここまでレイアウトが終わると、あともう少し。
続いて、食事用の食器を取り付けます。
先に確認しておかないといけないことは、水を給水ボトルで飲むことができるかを確認することです。
特にお迎えするまえの環境で、給水ボトルではなく器に入った水を飲んできた子は、いきなり給水ボトルを取り付けられてもどうやって水を飲んだらよいのかわからない場合もあります。
もしも、確認できない場合は、給水ボトルと水飲み用の器と両方用意して、どちらもチンチラケージに入れてあげて、水を飲んでいる様子を自分で確認してから使われていない方を取り外すようにしてください。
また、その場合には水飲み用の器はひっくり返してしまったり、チンチラが濡れてしまうことがないように工夫する必要があります。
給水ボトルを取り付ける
ティモのチンチラケージに給水ボトルを取り付ける際に気を付けたことは、
顔を上に向けた時にノズルの下端が口に届くくらいの高さにする |
きっと、チンチラが届く高さであれば、低くても水は飲めると思いますが、最も水が飲みやすい高さは、顔を斜めに上に向けてノズルの先端に口が届くくらいの高さだと思います。
ティモの給水ボトルの取付高さは、ノズルの下端が床から175mm上にあがったところに取り付けていて、お迎えしたときからずっと変えていません。
お迎えしたときは生後6ヶ月で、体重が約360gだったティモも、今では600gを超えているので、本来なら成長に合わせて給水ボトルの高さを変えたほうがよかったのかな?とも思いましたが、ティモはお迎えしたばかりの時も、今もケージ壁面の金網メッシュに両手をついて、上手に水を飲んでいます。
牧草ポットを取り付ける
牧草は常に新鮮な牧草を食べ放題の状態を保つ必要があるので、状態を確認しやすい位置で、かつ交換などの掃除のしやすい位置に取り付ける | |
上に乗ってひっくり返さないように、ケージ壁面に固定する |
チンチラの健康を保つためには、牧草を沢山食べてもらうことが不可欠です。
そのためには、チンチラにとっては食事する場所が快適であることも大切だし、飼い主からしたら、牧草を食べている様子やどれくらい食べたかなど状況が把握しやすく、かつ交換したり掃除のしやすい場所に取り付けることがポイントになると思います。
ティモに選んだ牧草ポットは陶器製の「カワイ 牧草ポット ホワイト」で、キッチンやリビングからもよく見え、ケージ正面の出入り口に一番近い位置に固定しています。
陶器製でしっかりしたつくりなのでひっくり返ることは少ないとは思いますが、ケージ壁面に固定した方が安心できると思います。
仕上げにプラスαのアイテムとケージ屋根の視界を遮るものを乗せる
最後に、季節に応じてプラスする季節対策用品や、余ったスペースを利用してプラスしたいアイテムなどをレイアウトして仕上げます。
ティモのチンチラケージの仕上げとしてプラスしたアイテムをまとめてみると結構いっぱいありました。
どれも「より快適にできるんじゃないかな?」と思いながらプラスしたアイテムばかりです。
砂浴びボックス
私はティモが好きな時間に砂浴びできるようにしてあげたかったので、チンチラケージに砂浴びボックスを常設しています。
チンチラケージに砂浴びボックスを常設することに関しては、トイレにされてしまったり、結膜炎や角膜炎などの眼疾患や、細かい砂や被毛が陰茎の周囲に巻き付いてしまう嵌頓包茎が起きることもあるので避けるように書かれている飼育書や獣医学書もあります。
なので、ずっと常設し続けることはおすすめできることではないかもしれませんが、お迎えしてからしばらくの間は落ち着いて砂浴びができるようにチンチラケージの中に置いたままにしてあげたほうがよいと思っています。
ティモの場合は、お迎えしてから砂浴びをしている姿をみせてくれるまでに約2週間かかりました。
私は落ち着いてからも砂浴びボックスをチンチラケージから撤去するつもりはなかったので常設したままですが、砂浴びボックスを常設することで考えられる弊害をできるだけなくすことができるように、1日2回砂を漉して汚れた部分を取り除いたり、頻繁に新しい砂と交換したりと、綺麗に保てるように心掛けています。
さらに、眼や生殖器の疾患の兆候がでていないかどうか、呼吸に異常はないかどうかなど、毎日ティモの体をじろじろ見てチェックしています。
トイレ
おトイレは、お迎えしたときからレイアウトするのではなく、しばらく様子をみて「よくオシッコをする場所」の特徴がでてきてから、その場所にレイアウトするほうがいいのかな~と思います。
ティモの場合、お迎えしたときに1Fには「カワイ わらっこ倶楽部 ごろ寝ソファー」をおトイレとしてレイアウトしていましたが、2Fにはおトイレをレイアウトしていませんでした。
しばらくはよく特徴がわかりませんでしたが、2~3ヶ月くらい経ってからおトイレになりやすい場所と全くそうではないところに差が出始め、だんだんはっきりと特徴がでてきました。
現在では、2Fのくつろぎ空間では「カワイ レストルーム」をほぼ100%おトイレとして利用してくれているものの、1Fの生活空間ではいつもおトイレされる場所が2、3ヵ所あって、お迎えしたときからレイアウトしている「カワイ わらっこ倶楽部 ごろ寝ソファー」だけを利用してもらうというわけにはいきませんでした。
ただ、いつもおトイレされる場所にウッドチップを敷くようになってから、「ウッドチップを敷いているところはおトイレOK」とはっきりと理解しているので、へやんぽ中におトイレに行きたくなったときには、一旦戻って済ませてからまた遊ぶように定着してくれています。
がしかし・・、わかっているはずなのに、部屋んぽコーナーに置いているチモシー製のアイテムの上でオシッコをしてしまうこともたま~にあります。
かじり木
ティモは、かじり木の「カワイ がじがじフェンス」が大好きで、名前のとおり「がじがじ」と噛んだり、木の皮をひっぱったりして喜んで遊びます。
部屋んぽコーナーや移動用キャリー、滞在用ケージなどにも利用しているのですが、一番長い時間を過ごすチンチラケージの中でも楽しんでほしいな~と思って、ケージ壁面と屋根に取り付けています。
かじり木はチンチラケージに必ずつけないといけないアイテムではないですが、よい気分転換やストレス発散にもなるので、かじり木が好きな子だったらつけてあげた方がよいと思っています。
中でもケージ壁面につけているがじがじフェンスは「はしご」のように横方向につけるのがポイントで、ティモは器用に足を引っ掻けてキックして移動したりしています。
ケージ屋根カバー
こちらはティモのチンチラケージの屋根に被せている布です。
ケージ屋根カバーも絶対に必要なアイテムではないと思いますが、被せてあげた方が安心して過ごすことができるので是非被せてあげてほしいなぁと思います。
特に、お迎えしてしばらくの間はチンチラケージの中で過ごす時間も不安な気持ちでいるはずなので、是非是非被せてあげてほしいと思います。
ティモはお迎えしてしばらくの間、ケージ屋根カバーには全く興味を示していませんでしたが、1歳を過ぎてしばらくしてから屋根カバーに興味を持つようになりました。
ケージ屋根の金網メッシュに鼻をぐっと突っ込んで引っ張って遊ぶことを覚えてしまったので、引っ張り込めないような肉厚なカバーにしようと思って手作りすることにしました。
頂き物の布を何層にも重ね合わせて縫い合わせることにしたのですが、針が通らないので革製品用の裁縫針を使って縫い合わせました。頑丈になりすぎてティモもいたずらできないと悟ったようで、今ではいたずらされることはなくなりました。
ティモのチンチラケージのレイアウトで一番気を付けたこと
ティモのチンチラケージをレイアウトしたときの順序を振り返ってまとめてみました。
「住まいづくり」をイメージして、チンチラケージで暮らすチンチラの気持ちや動線を思い浮かべながらレイアウトしてあげれば、安全で安心・快適なケージレイアウトにできるんじゃないかな~と思います。
私が特に気を付けたことは、
ケージの一番高いところから一番低いところまで何もないエリアをつくらない |
ことです。
ティモのチンチラケージを上から見てみるとイラストのようになっていて、ケージの一番高いところから一番低いところまで何もないエリアは水色で塗りつぶしたほんのわずかな部分だけです。
出来るだけ何もないエリアを少なくして、もしも落下してしまった場合にもすぐ傍に安全な着地面があるように特に気を付けてレイアウトしました。
塗りつぶしてみるとこんな感じになります。
現在では、私がイメージしていた動線に沿って移動する以外にも、思い切った動線で移動してびっくりさせることもあります。
そんなに思いっきりジャンプして大丈夫?と思うこともありますが、ティモは得意気な顔をしてぴょいぴょいとリズミカルに動き回っています。
まるで住み慣れた住人みたいに。。
今後のティモの成長を見守りながら、何か不便になってきたところはないかな~などなど、引き続き注意深く見守っていきたいと思います。
COMMENTS & TRACKBACKS
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はじめまして。
のりっぽと申します、先日チンチラをお迎えたのですが、右も左も分からない中このサイトを見つけて、とてもありがたく拝見させていただいてます。
少し質問なのですが、軟便の場合すぐ病院に連れて行っていますか?
越してきてまだ二三日なので、ストレスかな、と思うのですが少し心配です。
答えれる範囲で大丈夫ですし、もちろん返信頂かなくても結構です。
これからも色々と参考にさせていただきたいと思います。
長文失礼しました。m(*_ _)m
のりっぽさま
はじめまして。
「Chichilla Vie」ブログにご訪問いただきありがとうございます。
記事をご参考下さり嬉しいです。ありがとうございます!
のりっぽさんも、チンチラちゃんを家族にお迎えされたのですね^^
チンチラを診察できる動物病院に行くと、チンチラの健康状態を診てもらえるだけではなく、自分がどのように飼育しているのかを説明して、飼育方法に間違っているところがないかどうかなど自分自身の飼育方法についてもアドバイスしてもらえるので、私個人的には動物病院をもっと身近に活用してもらいたいな~と思っています。
ただ、のりっぽさんの場合は、お迎えして2、3日しか経っていないとのことなので、まずは新しい環境を受け入れて、ここは安全な自分のおうちなんだよとわかってもらうことが大切だと思うので、もう少しの間そっと様子をみてあげる必要があるかなと思います。
なので、チンチラちゃんが新しい環境に慣れた頃に、健康診断に連れていってあげてほしいなと思います。
「軟便」とはやわらかいうんちの総称で、盲腸便(盲腸内で発酵させて一旦排出し、再び摂取する栄養が含まれているうんち)も軟便の一種なので、軟便=すぐに動物病院に連れていかないといけない症状とは言い切れません。
うんちの状態に何らかの問題がある場合、原因として真っ先に考えられるのは、『食事』と『ストレス』です。
一概にはいえませんが、軟便の場合はストレスよりも食事に原因がある場合の方が多いんじゃないかなと思います。
のりっぽさんの与えている食事に改善したほうがよい点がないかどうか、思い当たることを是非探してみてください。
チンチラは完全な草食動物で、主食は硬い繊維性の含まれる牧草、微量に足りない栄養素を補うためにペレットを与えることが基本です。
もしも、牧草とペレット以外に、甘いおやつを与えたり、水分量の多い生野菜、糖質が主原料のサプリメントなどを与えているとしたら、腸内細菌叢を乱す原因になっている可能性が考えられるので中止してみてください。
チンチラの健康を保つ秘訣は、硬い繊維性の豊富に含まれたチモシー1番刈りなどの牧草をいっぱい食べて、繊維質をいっぱい摂ってもらうことなので、牧草をいっぱい食べてもらって、うんちの状態が改善するかどうかも様子をみてもらえるといいなーと思います^^
私の方こそ、長文になってしまいましたっ。
これからも、「Chinchilla Vie」ブログをよろしくお願いいたします m(_^_)m