チンチラ「ティモ」の1日あたりのうんち量(重さ)の観察
チンチラのティモをお迎えした時から毎日行っているうんちの記録。
1日2回のチンチラケージのお掃除のときに拾い集めて、重さを量ったり、写真に撮ったり。。
小さなうんちを一つ一つ拾い集めるのは手間のかかる作業ですが、「最近うんちが少なくなってきた気がするなぁ・・」などと心配になったときに、記録を遡って共通点があるときを調べたり、比較したりして確認できるので、貯蓄だと思って、手間も楽しみながら続けています。
歳を重ねるごとにデータ数も増え、比較できる幅も広がっていくので、私自身も振り返って確認できる場所として、このページに書き留めていきたいと思います。
チンチラのうんちは個体によって様々なので、ティモに限った記録は参考にならない部分が多いとは思いますが、チンチラによくみられる特徴が表れている部分もあるかもしれないので、何かの参考になればいいな~と思います。
チンチラのティモの1日あたりのうんち量の平均値のグラフ
まずは、1日あたりのうんち量(重さ)を月ごとに平均値を計算してグラフにしたものを紹介したいと思います。
時系列に追って確認できるようにしたいので、ティモをお迎えした2014年12月を先頭に後ろへ順に並べています。
チンチラ「ティモ」の1日あたりのうんち量(重さ)の平均値のグラフの考察
チンチラのうんちについては、私自身悩んだり疑問に思うことが多く、ティモのうんちの記録をもとに疑問が晴れるといいな~と思っているのですが、記録を見比べてみたりあれこれ推測して考察しても、すっきり疑問が晴れるということはなかなかありません。
一言でまとめると、『うんちには謎が多い』です。
食べた内容物がうんちに現れるだけならまだわかりやすいのですが、体内のどこかに異常がある場合だけでなく、何かストレスに感じることがあったときだったり、天気だったり、気圧だったり、時間だったり、音だったり、実に様々な要素がうんちに影響を与えていて、ひょっとするとどんな夢をみたか?もうんちに影響を与えているのでは?と感じるくらいです。
私が記録をつけてきて、ティモのうんちの量について疑問に思ってきたことは、
チンチラ「ティモ」のうんち量に関する疑問
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それぞれ作成したグラフをみながら考察したいと思います。
体重とうんち量には関係があるのだろうか?
まず一つめの疑問。
体重とうんち量の関係についてです。まだ成長期の子供の頃は体も小さいのでうんち量も少なく、大人になったら多くなるということはあるのでしょうか?
ティモの1ヶ月ごとの平均体重のグラフと1日あたりのうんち量の平均値のグラフを並べて、比較してみたいと思います。
ティモをお迎えしたのは2014年12月のことで、その当時ティモは生後6ヶ月で体重は354g、2014年12月の平均体重を計算すると383.2gでした。
大人の体格になったのは1歳半を過ぎたころで、体重は600gを超えたのですが、うんち量のグラフをみてみると、生後6ヶ月のときには16.6g、1歳半になったときには15.33gで、差はほとんどありません。
むしろ、体重が200gも小さな生後6ヶ月のときのほうがうんち量は多かったです。
生後6ヶ月からではなく更に幼い時期から記録をとっていればもっとわかることがあっただろうな~と思いますが、生後6ヶ月のときからティモのうんち量を毎日観察してみると、体が小さな成長期だからうんち量も少ないということはなく、体重とうんち量は比例しない ようです。
毎年同じ季節にうんち量が少なくなるといった規則性はあるのだろうか?
次の疑問は、季節によってうんちが少なくなるといった規則性があるのかどうかです。
ティモの1日あたりのうんち量の平均値のグラフを、一年ごとに折れ線グラフにして見てみたいと思います。
なお、2014年はティモをお迎えした月が12月で1ヶ月しかないので、比較対象から外しました。
日々ティモのうんちを集めては重さを量り、写真を撮って記録しながら、毎年春と秋にうんちの量や形、サイズが乱れるな~と感じることが多かったのですが、折れ線グラフにして比較してみると、毎年同じ月にうんち量が少なくなるといった季節ごとの規則性はみられませんでした。
1日あたりのうんち量を月単位で平均値にせずに1日ずつ比較したら何か傾向がみられるのかもしれませんが、少ない日があっても毎日ではないことから、1ヶ月の中で平均値を計算すると、大きく差は表れてこないということなのかもしれません。
それにしても、一年の中でもうんち量が多い月と少ない月に大きな差があって、それは毎年同じ月に起こるということはなく、年によっても月によっても違うということがグラフをみるとよくわかります。
ペレットの給餌量とうんち量には深い関係があるのだろうか?
前項で紹介した、1日あたりのうんち量の平均値を年度ごとに比較してみた折れ線グラフで、うんち量が多い月と少ない月の差が大きくあることがわかりました。
年度によっても異なるのですが、うんち量が増減する月に何か共通点があるのでしょうか?
一番可能性が高いのは、チモシーなどの乾草の粗い粒子の繊維を食べる量が増減し、その結果がうんち量の増減に反映されているということだと思うのですが、それを確認するのはなかなか難しいものがあります。
というのも、チモシーなどの乾草をどのくらい食べたかを判断するには食べた量の重さを量るくらいしか方法がないものの、乾草の重さは水分含有量や葉と茎のバランス、草の種類や産地、収穫時期、生育ステージなどなど様々な要因で異なるからです。
同じ100gでもトレイに乗らないくらい山盛りになるものもあれば、ちょこっとしか乗せていないのに100gになるものもあるので、重さだけをとっていっぱい食べてくれたかどうかを判断することは難しいです。
一方で、ペレットの重さであればその都度差がでるということは考えにくいので、ティモが1日に食べたペレット量の平均値のグラフと比較してみると、ペレットの給餌量が必ずしもうんち量の増減に関わっているとはいえない ことがわかります。
ただ、ペレットの給餌量が安定しているときは比較的うんち量も安定していて、給餌量が乱れたり、ペレットの内容を変更してしばらくの間はうんち量も乱れる傾向があると感じます。
うんち量が多ければ健康状態がよいということになるのだろうか?
では次に、ティモの1日あたりのうんち量を月ごとに並べてグラフにした際にみられるバラつきは、ティモの健康状態の良し悪しを表しているのでしょうか?
1日あたりのうんち量の平均値のグラフに、ティモが動物病院で糞便検査(直接法)や腹部レントゲンを受けたときの記録を重ねて記してみました。
ティモの健康診断は年に1回以上受診するようにしていて、初めてのときは視診や触診といった基本的な健康チェックしか受けませんでしたが、2度目から糞便検査やレントゲンといった検査もお願いするようになりました。
2018年2月に撮影した腹部レントゲンに精嚢線結石の疑いがある影が見つかり、2018年12月の診断で影がなくなったことを確認するまで定期的に経過観察をしていたので、受診回数が増えている経緯があります。
また、2016年12月にうんちとして排泄される前段階のものが多く渋滞を起こしているような状態で、お腹が張っていると診断を受けたのですが、その診断はその後の受診の際にも続き、お腹が張っている感じがなくなり胃腸の具合も良好ですねと診断されるようになったのは2019年6月のことです。
糞便検査においても、見た目と顕微鏡で診ていただいたときの評価が一致しないという場面によく遭遇します。
今日のうんちは小さくて弱々しい見た目だから、きっと何か指摘されるだろうな・・と不安に思いながらお願いしてみると、「とても良い状態ですね!」と評価されたり、反対に自信満々に大きくて良さそうなうんちをお願いして、「悪玉菌が元気に動いているのがみえるけど、これくらいの数なら問題ないかな?」といった具合で、期待どおりの反応をして頂けなかったりすることもあります。
うんち量に比例して健康状態の良好具合もアップするというわけではなさそうです。
さいごに
ティモをお迎えした2014年12月から記録し続けている「1日あたりのうんち量(重さ)」のデータを月ごとに平均値を計算して紹介しました。
今後も月日を重ねるごとに新たな記録も比較材料に加えて考察を続けていきたいと思います。
日頃から行うチンチラのうんちチェックの必要性についての記事でも書いたように、チンチラのうんちには個体差があるので、この記事を読んでティモとおうちのチンチラちゃんのうんち量を比較して良し悪しを判断できるものではありません。
比較するべきなのは、おうちのチンチラちゃんが普段の健康なときにしている日頃のうんちと比べて何か変化があるかどうかです。
毎日毎日うんちをじーっと見つめていると、水分量が多めな日もあれば、形が不揃いな日もあるし、色んな表情があります。
私自身、まだまだ謎を解明できるまでに至っていませんが、チンチラのうんちは健康のバロメーターともいわれるとおり、健康状態を伝えてくれる大切な要素だと思うので、ちょっとしたメッセージも見逃さずに気が付けるように、今後も精進したいと思います!