床の敷材・おトイレ用ウッドチップ選びを侮るなかれ
1日に2回行っているティモのケージのお掃除。
お昼のお掃除が終わってしばらく時間が経ってからのこと。
ん?ティモがくしゃみをしたぞ?と思ったものの、たまにくしゃみをすることはあったのでそれほど気にとめませんでした。
そして、夜のお掃除と部屋んぽ。。
夜のお掃除の時間になっても時折くしゃみをするので、夕方くしゃみをしていたこともあり、一気に不安になってきました。
どうしたんだろう?風邪でもひいちゃったのかな??
様子をみようとティモに顔を近づけてみると、小さなお鼻から繰り返し聞こえてくるかすれるような音。
風邪をひいて鼻がつまっている子供が一生懸命鼻で息をしようとして出る音のような、細い管からやっと空気が出てきたみたいな、細く途切れ途切れの音。
明らかにおかしい。
きっと呼吸も苦しいんだ。何故だろう!?
目次
お昼の掃除を終えてから始まったチンチラのティモのくしゃみ
どうしよう、どうしよう。。
ティモ、風邪ひいちゃったのかな。。どうしよう、どうしよう。。
不安そうにみている私をよそに、ケージから出てきて走り始めたティモ。ジャンプも力強く、元気いっぱいにみえます。
あれ?くしゃみもしていないし、元気そうだぞ??
ところが、またケージに戻るとくしゃみをしはじめ、次第にくしゃみの回数が多くなりくしゃみの度に体をジャンプさせて、ティモ自身もどうしていいのかわからない様子でまたケージから出てきました。
ティモも、はぁ、はぁと大きく深呼吸するように自分を落ち着かせようとしているのがわかります。
これはおかしい。原因はきっとケージの中にある。風邪なんかじゃない。
ティモのくしゃみの原因を探る
普段の生活は飼い主にしかわからない。。思い当たることをみつけられるのも自分しかいません。
獣医さんに相談するにしても、原因として思い当たることをみつけなくちゃ。
昨日はティモの様子に変わったところはありませんでした。
ティモのくしゃみが始まったのは、お昼過ぎてからのティモの1回目のお掃除が終わってからのことです。
昨日と今日で違うことはなんだろう? | |
今日のお昼と夜で違うことはなんだろう?? |
思い当たること
思い当たることは一つだけありました。
それはウッドチップです。
お昼のお掃除のときに、いつも使っている三晃商会の白樺チップの残りがわずかだったので、新しく ドギーマンハヤシ のしらかばマットを加え始め、夜のお掃除のときに、ほぼ全てのウッドチップをドギーマンハヤシのしらかばマットに交換しました。
くしゃみが出始めたのがお昼のお掃除を終えてから、くしゃみが多発したのが夜のお掃除を終えてからなので、新しく使い始めたドギーマンハヤシのしらかばマットの量とくしゃみの回数が比例していて症状と一致します。
原因として私が思い当たるのは、ウッドチップを新しいメーカーのものを使い始めたことしかありません。
まずは原因として思い当たることを取り除く
本当にそれが原因なのかはわからないけれど、自分としては思い当たることはそれしかないのだから、自分にできることも一つしかない。
原因として考えられることを取り除こう。
ケージのお掃除を一からやり直そう。
振り出しに戻って、一旦取り出せるものは全部外へ取り出して、ステージや牧草ポットなどは拭き掃除をして、ウッドチップは全て取り除いて、もともと使っていた三晃商会の白樺マットだけを敷き詰め、牧草も水も新しいものに交換しました。
そして、安心できるまでティモと一緒に過ごそう。
30分経ち、1時間経ち、2時間経っても、くしゃみは一度も出ませんでした。
よかった。。本当によかった。。ティモのくしゃみが治まってくれて本当によかった。
症状が治まってくれたことに加えて、使い慣れている三晃商会の白樺マットを1つストックがある段階で新しいメーカーのものを試したことを本当によかったと思いました。
ウッドチップ選びを侮ってはいかん。と身をもって痛感しました。
ドギーマンハヤシのしらかばマット
翌朝、昨晩のティモの一連の騒動をMame夫に興奮しながら報告をして、ドギーマンハヤシのしらかばマットの何がくしゃみを引き起こしたのか検証しなくてはと。。
ドギーマンハヤシのしらかばマットは、商品名のとおり原材料は広葉樹の白樺です。
ちなみに、三晃商会の白樺マットも同じく原材料は広葉樹の白樺。
原産国は中国。これもどちらのメーカーも同じです。
そもそも、何故広葉樹のウッドチップを買うようになったのかというと、The Garden of Ethelさんの「うさ暮ら52号記載の「HRS式トイレのしつけ」の追記:ウッドペレットについて」の記事を読ませていただいたのがきっかけでした。
記事の中で、針葉樹の芳香成分であるフェノール類のことや、アメリカのウサギ愛護団体であるハウスラビットソサエティ(HRS)での調査結果と傾向について書かれていて、とても参考になりました。
ティモをお迎えしたときから使っていたウッドチップは、原材料が針葉樹の松である、ドギーマンハヤシのふんわりベッドでした。
使っていて特に問題はなかったですが、「針葉樹よりも広葉樹の方が低刺激でアレルギーなどが起こりにくいといわれている」とペットショップで説明を受けたこともあったので、それならば・・と思って、ウッドチップを色々と試してみようと思ったのは昨年の11月のことです。
それまで使っていたドギーマンハヤシのふんわりベッド(針葉樹・松)、ドギーマンハヤシのしらかばマット(広葉樹・白樺)、三晃商会の白樺チップ(広葉樹・白樺)、マルカンのふわふわベッド(針葉樹・モミ)の4種類を使い比べてみて、使いやすさには差があったものの、「これはダメだ!」と記憶に残った商品もありませんでした。
その後、一番印象のよかった三晃商会の白樺チップを使い続けてきましたが、最近商品の規格変更があったのか、パッケージの中の内袋がなくなったことに加えて、異物が混じっている機会が多くなり、もう使うのをやめようかなぁ・・と、同じく原材料が白樺のドギーマンハヤシを再度買ってみたというのがこの度の経緯。
昨年の11月に使ったときには問題はなかったのに、今回何故くしゃみを引き起こしたんだろう・・?
木の粉が多い
思い返してみて・・、そういえば・・?と思ったのは、ドギーマンハヤシのしらかばマットをほぐすときにでた木の粉がとても多かったこと。
ほぐしたウッドチップを入れている カワイ ごろ寝ソファーの底には木の粉がびっしりと溜まっていました。
三晃商会の白樺チップを使っていたときには、カワイ ごろ寝ソファーの底に木の粉が溜まるということはありませんでした。
床の敷材に敷いたウッドチップの上をティモが歩く度に木の粉が舞い上がって吸い込んでしまい、くしゃみを引き起こしたんじゃないか?
昨年の11月と今とで異なることといえば、今はエアコンをつけていること。
室内の空気が常に動いているので、微量ながら木の粉が飛んでいて、さらに舞いあげてしまう原因になってしまったのではないか?
この度のティモのくしゃみは、樹種の違いが引き起こしたのではなく、木の粉が多く含まれている商品を選んでしまったことに加えて、エアコンをつけて空気を循環させている季節に使用したことがくしゃみを引き起こすきっかけになってしまったのだと結論づけました。
ドギーマンハヤシのしらかばマット内の木の粉を調査
では、どれくらい木の粉があったんだろう・・?
何も心配せずにまとめ買いしてしまったので、サンプルはたくさんある。。
調べてみよっと。
こちらが、今回の調査対象、ドギーマンハヤシのしらかばマット。
外側のパッケージに加え、中にもう一枚内袋がありその中に入っています。
まずは重さを量ろう。。
内袋に入った状態で、1046.5g(スケール : 0.5g単位)、内袋自体の重さは、8.4g(スケール : 0.1g単位)。
商品自体の重さは、1038.1g。
先に軽くほぐしてから、持ち手のついたざるに入れて、かき混ぜて木の粉を下にふるい落とそう。。
片手にカメラを持っているから作業風景が正しく撮影できず・・(涙)
ざるの下から木の粉がパラパラ、パラパラといっぱい落ちてきます。
手には木の粉がいっぱい。
チップも肌色に近いので思い通りに伝えられないなぁ・・。難しい。。
一通り作業を終えて。
3つのA3サイズのクリア袋に分けられたウッドチップと木の粉。
重さを量ってみよう。
ウッドチップの2つは、400.0gと569.0g(スケール:0.5g単位)、木の粉は、78.0g(スケール:0.5g単位)。
A3の袋自体の重さは、7.0gだったから、ウッドチップは955.0g。木の粉は71.0g。
最初に量った商品自体の重さが1038.1gだったから、誤差の12.1gは私が作業中にこぼしたりして損失しちゃったということになるな。
ふむふむ。。
すると、商品のうち約1割が粉ということか。。 (計算した数値でいうと、約7.5%)
ふむふむ。
他の商品も同様に調べてみたら、もっとわかりやすいなぁ。。
次にもともと使っていた三興商会の白樺チップも買ってみて実験してみるとするか。。
今回のことで得た教訓
ティモのくしゃみが無事に治まって大事には至らなかったので、ほっと一安心できた今回の出来事。
今回のことでまた一つ良い勉強になりました。
今回学んだこと。
いつも使っているものから変えるときは、何が起こるかわからないのでより注意して様子をみること。 | |
異変を感じたときにはすぐにもとの状態に戻せるように、使い慣れているもののストックは用意しておくこと。 | |
ウッドチップをほぐしてみたときに、「粉が多いな」とか「手が真っ白になっちゃったよ。」などと 感じることがあったら要注意。 |
さらに私は、ウッドチップ選びの際に「広葉樹か針葉樹か」という2択だけで良い悪いと判断するのではなく、商品自体の品質やメーカーや原産国など、もっと色んな角度から選ぶようにしようと思いました。
きっと、圧縮されているタイプの商品の方が、最初からほぐされている商品よりも製造の過程で木の粉や遺物が混入しやすいんだと思います。
今後使用する際は、ケージの中でほぐすのではなく事前にほぐしておいたものを使用するようにしようと思います。
その後、実験で振るい分けたドギーマンハヤシのウッドチップをティモのケージに使用してみました。
特に問題もなく、ティモもくしゃみをしませんでした。
木の粉の存在。気を付けたいと思います。
